ロゴのおはなし。

ごきげんよう。
今日はSalon du 苑のロゴのおはなしです。

 

「縁」に「円」をかけたモチーフを取り入れました。「苑」の字体が「ハ形」になっていて〝末広がりに開けていく〟イメージ。

色は「松葉色」にしました。別名は「松の葉色」とも呼ばれます。
『枕草子』に、「狩衣は香染の薄き、白き、ふくさ、赤色、松の葉色」
同じく平安時代の長編物語『宇津保物語』には、「青色の松葉うへのきぬの柳がさね」
江戸時代後期の染色の解説書『手鑑模様節用』には、「松葉色。古名とくさいろ、寛政年中あゐびろうどの名ありて、一時のりうこうたり」
と記され古くから縁起の良い色として愛されてきました。

松の名の由来は「(神を)待つ」、「(神を)祀る」や「(緑を)保つ」が転じて出来たもののようです。
気候の変化に強く常に緑を保つ松は、不変や長寿のシンボルとして古来から崇められているため、この松葉色も生命力を表す色として使われています。

とってもシンプルなデザインですが、そんな想いが込められています。